TOEIC 500-600 点台からのスコアアップ
学習期間3ヵ月の場合
1ヵ月目
第1〜2週目:模試を解いて弱点を把握する
実際の試験時間にしたがって、模擬試験問題に挑戦し、自分の弱点を確認しましょう。
弱点の種類は、おそらく次のように分類できるのではないかと思います。
@理解できていない文法事項がある
A語彙力(単語・熟語・構文)が足りない
B聞き取りが苦手(英文を読めばわかるのに、聞くとわからない)
〈@理解できていない文法事項がある〉場合
英文法の参考書で、基本的な文法事項をおさらいします。特に重要なのは、「時制」、「to不定詞」、「動名詞」、「現在分詞」と「過去分詞」、「比較」、「仮定法」です。
おすすめ
〈A語彙力が足りない〉場合
模擬試験問題でわからなかった単語の意味を確認しておきましょう。単語単独で覚えるのでなく、「動詞+目的語」「主語+動詞」「動詞+副詞」「動詞+前置詞」「形容詞+名詞」のように前後にくる単語との組み合わせで覚えます。
〈B聞き取りが苦手〉の場合
聞き取れなかった部分を、スクリプトを見ながら改めて聞いてみましょう。その際、「自分の頭で考えた音」と「実際の音」の聞こえ方を意識しながら聞くとよいでしょう。
1ヵ月目
第3〜4週目:長文リスニングでリスニング力&速読力を身につける
英語の長文とその音声がついた書籍を活用し、
「音声を聞きながら英文を読む」
という作業を繰り返します。
英語のリズムが読解を助けてくれ、さらにリスニングの強化にもなります。
@音声を途中で止めて知らない単語を調べてはダメです。とにかく最後まで聞きます。
Aわからなかった単語などはチェックしておき、あとで調べる。
B1冊やり終えたら、次の書籍を…というのはダメです。わからない部分、あいまいな部分がなくなるまで、その1冊を徹底的に聞きます。
おすすめ
2ヵ月目
第1〜2週:引き続き長文リスニング
引き続き、英語の長文とその音声がついた書籍を活用し、
「音声を聞きながら英文を読む」
という作業を繰り返します。
1冊を完全に理解できるようになったら、次の本に挑戦します。
2ヵ月目
第3〜4週:新しい学習ツールで長文リスニング
引き続き英語の長文と音声を利用して学習しますが、ここからは書籍以外のツールを使ってさまざまな長文に触れましょう。
一番お手軽なツールは、インターネットです。
おすすめサイト
Voice of America
English Listening Lounge
BBC LEARNING ENGLISH
どれも英語学習者用の「長文+音声」コンテンツが豊富にそろっています。
ここでも以下の点は守るようにしてください。
@音声を途中で止めて知らない単語を調べてはダメ。とにかく最後まで聞く。
Aわからなかった単語などはチェックしておき、あとで調べる。
また、週末などにかなりまとまった時間を勉強に割けるときは、好きな映画や外国ドラマの DVD を英語字幕、英語音声で見ることをおすすめします。
4週目の終わりころには、「英語の語順のまま読めている」「結構聞き取れる」ということを実感できるのではないかと思います。
3ヵ月目
第1〜2週:シャドーイングに挑戦
ここでシャドーイングに挑戦してみましょう。これは、音声を聞きながら、聞こえた内容を声に出していく練習法です。
⇒⇒音声を流す⇒⇒
The 11:30 train for Grand Central is expected to arrive at 12:00.
⇒⇒音声を聞きながら声に出す⇒⇒
The 11:30 train for Grand Central is expected to arrive at 12:00.
ここで素材選びに注意が必要です。
読んだときに、8〜9割がた意味がつかめる英文を使ってください。
難解なものはダメです。
おすすめ
3ヵ月目
第3〜4週:@問題を繰り返し解く / ATOEIC 単語を覚える
@2回分以上収録されている模擬試験問題集に取り組みます。
実際の試験時間にしたがって問題に挑戦します。
模擬試験問題は1回解いたら終わりではありません。
同じ問題に2回目、3回目と挑戦していきます。大切なのは、複数の本に手を出すのではなく、1冊の本が丸ごとわかるまでやり続けることです。
リスニングはシャドーイングをするつもりで聞いてください。
A問題に出てくる単語の中で分からないものは、確実に覚えておきましょう。
その際、単語が、特に動詞がどのような語句と結びついているか(後ろに前置詞が来るのか、目的語にはどのような単語をとっているか)をあわせて覚えます。
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